先日、人文科学科の特別講演に帝塚山大学の西山厚先生に来ていただいた。「奈良に学ぶ」というタイトルで正倉院の宝物に関する話を中心にした講演。

毎年開催される正倉院展に日本国中から多くの人が訪れる。

戦後の昭和21年、正倉院展が開かれた。一回きりの予定であったという。多くのひとが訪れ、打ちひしがれた当時の日本人に多くの夢と希望を与えた。訪れた人は「生きる力が湧いた」と口々に言ったという。それ以来もう一回やってほしい、という声が上がり今日まで続いている。

先生は、静かに穏やかな声で、聖武天皇と光明皇后の愛の話を熱く語られた。聖武天皇の遺愛の品を何故光明皇后は東大寺に献納したのか。思い出すたびに悲しくてくずれてしまう、からだという。

人の想いがいっぱいつまった文化は、人に生きる力を与える。

一条高校はそのような多くの物語の中に存在する。人は何か大切なものを物語という形で紡ぎ、今を生きてゆく。

歴史という物語の中で、今を生きることができる。

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